ベガルタ仙台がヴィッセル神戸を2-1で破り、7試合ぶり白星をつかんだ。前半22分に左サイドバックのDF蜂須賀孝治(30)のクロスがオウンゴールを誘発し先制。後半27分には途中出場のFW赤崎秀平(28)がヘディングで決勝点を挙げた。敵地神戸では5年ぶりに勝利し、13位に浮上した。

1-0の後半27分、赤崎がファーストタッチで「1発回答」し、チームに待望の追加点をもたらした。同26分に交代でピッチに入ると、わずか1分で結果を示し、ストライカーとしての本領を発揮。強引に突破した蜂須賀の左クロスを頭でワンバウンドさせて移籍後初ゴールを奪った。

赤崎は「ハチ君(蜂須賀)がいい形で持ってきて、1個前のドリブルで横パスがほしかったが、もう1個持ち上がってのマイナスのクロスにも準備ができていた。クロスの質に頭で合わせられた」。仙台初弾には「うれしいがアウェーでのゴールで神戸サポーターしかいなくて歓声がなかった。仙台サポーターの前で改めて取りたいと思った」とユアスタでのゴールに意欲を見せた。

2得点に絡む活躍の蜂須賀は、この日でJ1通算150試合出場を果たした。オーバーラップからのクロスで先制点を演出し、2点目はライナー性のクロスから完璧なアシスト。1点目のシーンは「ペナルティーエリアに入る攻撃を常にやれればああいうチャンスになるので続けたい」。2点目は「椎橋からもらって取られそうだったが、うまくすり抜けてクロスを上げ、秀平(赤崎)がいいゴールを挙げてくれた」と話した。

来季加入内定で特別指定選手のDF真瀬が初先発するなど、戦力に厚みが増してきた仙台は、12日にホームでC大阪とルヴァン杯を戦う。