Jリーグは21日、新型コロナウイルスの集団感染の影響で25日まで活動休止中のサガン鳥栖のコンディション面などを考慮し、29日開催予定のJ1第13節、湘南ベルマーレ対サガン鳥栖戦(午後7時開始、BMWス)の中止を発表した。

この日午後にはJリーグの原博実副理事長、藤村昇司新型コロナウイルス対策本部特命担当部長らが報道陣の取材に対応した。原副理事長は「最短で26日から活動できるが、そこから3日後の29日にプロとして提供できるコンディションで試合開催ができないという判断。昨晩に緊急協議を両チームとJリーグで行い、中止を決定し、代替日程で行うことを決定しました」と説明。すでに延期している鳥栖のリーグ戦3試合を含めた計4試合の開催可否については「簡単ではないが、なんとか可能性はあると思っています」と話した。

Jリーグによると、17日に鳥栖の選手、チームスタッフ、クラブ職員、クラブ関係者、選手、スタッフの同居家族を対象にJリーグ臨時検査を行い、18日に123人全員の陰性が確認されたという。今後は24日にも選手、スタッフらへ再度検査を実施し、25日の結果を待って26日の全体練習再開の可否を判断していく。なお、24日にはJリーグがNPBと合同で行う「第14回新型コロナウイルス対策連絡会議」、25日にはJリーグの臨時実行委員会も予定されている。

無事に26日に練習が再開された場合は9月5日に予定する鳥栖対横浜FC戦(午後6時45分開始、駅スタ)は開催する予定だといい、原副理事長は「いろんな事情は考慮しないといけないが、少なくても(準備期間は)1週間程度。それぐらいなら十分やれるんではないかと考えています」と話した。

鳥栖では14日までに金明輝(キム・ミョンヒ)監督(39)ら11人が新型コロナウイルスに感染するクラスター(感染者集団)が発生。13日にチーム活動の25日までの休止、アカデミー、スクール活動も当面休止としていた。