J1サガン鳥栖が、26日午前から約1時間半、佐賀・鳥栖市内で室内トレーニング中心の全体練習を再開した。金明輝(キム・ミョンヒ)監督(39)ら11人の新型コロナウイルス感染が確認され、クラスター(感染者集団)発生により25日まで活動を休止していた。

当面自宅待機が継続される金監督ら11人をのぞく選手28人、スタッフ15人が参加。猛暑の中、5試合ぶりとなる9月5日横浜FC戦(駅スタ)からのリーグ戦復帰を目指し再始動した。

非公開練習後、主将のDF小林祐三(34)がチームを代表してオンライン取材に応じ、「このような事態になり、改めてみんなで(練習を)やれる喜びを感じたが、同時に責任感も感じています」と、再発防止に気を引き締めた。

感染拡大をめぐっては、厚労省のクラスター対策班から「マスクなしでのスタッフルームでの会話」「ビュッフェ形式食堂でトングの共有」など、感染リスクが高い行為について指摘されており、改善に取り組んだ。

クラブハウス内のマスク着用や浴室のタオル放置禁止などはもちろん、新たに目につく複数箇所に感染防止を喚起するクラブ独自制作のポスターを張り、消毒用のボトル配置を増やすなど徹底。小林主将は「意識の差というところを、現場レベルで言いあえる環境をつくれたらと思う」と言い、これまで甘さが見られた意識改革の重要性を強調した。