川崎フロンターレのMF三笘薫がリーグ戦と“御前試合”のダブル2戦連続得点を決めた。

五輪代表も指揮する日本代表森保監督が8月19日C大阪戦以来となる川崎F戦を視察する中、0-1の前半33分に同点弾。後半5分にはFW旗手との大卒新人コンビでこの日2点目を奪い、昨季王者・横浜F・マリノスとの神奈川ダービー勝利に貢献。「もっと早い段階で決めるチャンスもありましたけど少しチームは助けられたかなと思う」と振り返った。

1年目ながら、15試合で44得点のチームでトップの8得点。「得意な形を引き出してくれるチームメートが多いのでそこに尽きる」と感謝するが、C大阪戦でのゴールをスタジアムで見ていた森保監督を「特長のドリブル突破を生かして素晴らしい活躍をしている」とうならせた能力を発揮し続けている。チーム内の激しい競争に身を置きながら「1年目とか大卒とか関係なく、チーム引っ張る思いはある」との高い意識で成長を遂げる三笘が、独走ムードを色濃くする。

▼記録メモ 川崎Fのルーキー三笘が2ゴールで今季8点目。新人年のJ1リーグ戦ゴール数で、95年のMF中田英寿(平塚)06年のMF藤本淳吾(清水)と並ぶ歴代6位タイに浮上した。12試合541分の出場で8ゴール。90分換算の得点数は1・33点となり、今季得点ランク首位の柏FWオルンガの1・12点(13試合1124分14得点)を上回る。09年のFW渡辺千真(横浜)14年のFW武藤嘉紀(東京)がマークした新人年間最多13点を更新しそうな勢いだ。