Jリーグは7日、日本野球機構(NPB)との「第15回 新型コロナウイルス対策連絡会議」を開催し、終了後のオンライン会見で、試合会場の観客数制限についての緩和を求める要望書を政府に提出することを明かした。

現行では各スタジアムの入場者数上限は5000人(または収容人数の50%以下の少ない方)となっている。今回の会議では全国的に感染が落ち着きつつあること、現行の開催方式の中でNPB、Jリーグともに試合会場でクラスターなどが起こっていないことなどを踏まえ、議論を進めた。その上で、収容人数の異なる各会場ごとに上限50%を最大とした観客数制限の拡大を求める見通しとなった。

Jリーグの村井満チェアマン(61)は8日に行われるリーグの実行委員会でも意見交換をはかるとした上で「社会的に感染防止行動がとられるようになってきている中で、(人数制限の)一律5000人がどこまで妥当なのかをかなり議論してきました。各クラブとも話し合い、現実的な感染対策と一致できるようなラインをご提示できればと思います」と話した。

具体的に求める人数など文書の内容については未定とし、村井チェアマンは「スタジアムの形状や席の間隔は、まちまちなので、数字について、あまり具体的に議論されているものではございません。マックスだと50%が上限で、それをどう刻んでいくか。いずれにしても詳細はこれからの議論だと思っています」と話すにとどめた。

会見では、これまでの各試合会場での感染状況についても質問がなされた。Jリーグではここまで観客からの感染者は出ていないとし、村井チェアマンは「Jリーグとしては、お客様での感染、保健所等が濃厚接触判定に確認にくる事例は今のところ、確認していません」と説明した。

【松尾幸之介】