前節までで暫定2位のセレッソ大阪と3位のFC東京による一戦は、ホームの東京が快勝し、暫定での勝ち点差を1に詰めた。

首位を独走する川崎Fに食らいつくために、落とせない一戦を、東京が高い集中力で勝ちきった。後半18分にFWディエゴ・オリヴェイラが左足で決めて先制。3分後に途中出場のFWアダイウトンが追加点を決め、長谷川健太監督の起用に応えた。指揮官は「全員が集中してくれた。言うことない結果」と話した。

中盤は主軸のMF高萩洋次郎が欠場するなど、過密日程の影響もあって決して選手層に余裕がある状態とは言えない。そんな中でもMF三田啓貴が3試合連続のスタメンで走り回り、交代で入ったMF内田宅哉は前節フル出場で12キロ以上を走りながら、身を粉にして上下運動を繰り返した。長谷川監督は「三田は体力が続くまでよくプレーしてくれたし、続く内田も役割をしっかり担ってくれた」。ゴールやアシストという数字にあらわれない貢献をたたえた。

川崎F、C大阪よりも試合の消化数が1つ多い状況で、負けられない戦いが続く。これで2連勝と勢いに乗り、27日のサガン鳥栖戦から始まるアウェー3連戦に向かう。【岡崎悠利】