ガンバ大阪が2-1で名古屋に逆転勝ちし、2連勝を飾った。決勝点を奪ったのはFW宇佐美貴史(28)だった。開幕17試合目で今季初めて先発を外れ、後半31分から途中出場。その11分後の同42分、MF遠藤を起点に、小野瀬、井手口とつなぎ、最後は宇佐美が右足を強振した。これまでわずか3得点のエースが、5試合ぶりの今季4点目。「僕自身、決める力はまだ持っていると思うので、本当に決めるだけだった」。G大阪での途中出場は、16年4月24日福岡戦以来。宮本監督は「連戦もあるし、少し点が取れていない状況もあったので」と配置転換の理由を説明。その土俵際でエースは底力を示した。

「なかなか結果を出せておらず、でも試合に使ってもらっていた。外れたことで刺激をもらえたし、自分には先発を勝ち取る精神力が必要と思った。(先発落ちが)うれしいとは思わないが、自分には悔しさが必要だった」

試合前には前節でJ1通算150試合出場を達成したため、セレモニーで夫人や愛娘とピッチで記念撮影する機会もあった。家族の目の前で大仕事をやってのけ、ホームでの連敗も3で止めた。【横田和幸】