J2の3位アビスパ福岡は1日、福岡市内で調整し、4日の2位ギラヴァンツ北九州戦(ベススタ)に備えた。

北九州とは勝ち点差2。クラブ新記録の9連勝達成でJ1昇格圏の2位浮上を目指す。練習後、新型コロナウイルス感染で一時離脱していた司令塔のMF前寛之主将(25)らがオンラインで取材に応じた。

前は「J2が終わった時にポイントとなる試合」と言い、大一番ととらえる。開幕戦で勝った相手でもあるが「攻撃的なサッカーをするチームですし、それであの順位にいる。強い相手と思う」と、警戒感を強めている。

試合展開には「ストロングポイントを出しあう試合になる。北九州の攻撃をどう抑えるか、僕らの攻撃にどう攻めて来るか、そこは試合を感じながらやっていきたい」と予想。お互いアグレッシブな攻守が持ち味で、「福岡ダービー」へ気合を込めた。

ここまで、奇跡的なV字回復で進み、今、勢いがある。8月29日新潟戦に敗れた時点では、勝ち点18の15位と低迷。一時17位まで順位を下げたこともある。だが、9月は9試合をクラブタイ記録8連勝を含む8勝1分けの快進撃で、うち5試合が完封勝利。堅守速攻の精度向上が光る。

さらに、前が、9月5日山口戦から8試合ぶりに実戦復帰したことも大きい。連勝街道をけん引する立役者は「苦しんだ時期があってからの8連勝で、いい流れで来ているのを実感する。さらに(連勝を)伸ばせるよう、努力したい」と、“不敗神話”継続を誓った。【菊川光一】