J1清水エスパルスに激震が走った。1日、今季就任したピーター・クラモフスキー監督(42)の契約解除を発表した。

25試合で3勝5分け17敗。17位に低迷していた。また、今矢直城コーチ、安野努フィジカルコーチとの契約解除も発表された。昨季のヨンソン元監督に続き、2年連続でシーズン途中での監督交代となった。

直近15試合で1勝2分け12敗。事態を重く見たクラブは、前日10月31日の柏戦後に解任を監督へ通達した。大熊清ゼネラルマネジャー(GM=56)は「チームの積み上げや修正力を検証してきた。現実を直視して決断した」と説明した。

攻守のいびつなバランスも解任の要因となった。リーグ最多54失点を喫し、得失点差はマイナス23。当初から得失点差プラス10を目指しており、同GMは「数字を可視化する必要があった。チーム戦術が機能せず、内容や結果が伴わなかった部分は認めざるを得ない」。攻撃的スタイルを掲げるも、最後まで状況は好転しなかった。

新監督には平岡宏章コーチ(51)が昇格する。クラブを通じて「もう1度強いエスパルスを取り戻すため、戦う集団をつくっていきます」などとコメント。今季残り9試合の指揮を執り、来季の監督は現時点で未定。3日の神戸戦へ向けて急ピッチで準備を整える。