最速Vへ突き進む川崎フロンターレの鬼木達監督(46)が12日、オンライン取材に応じ、今週の練習でポジションをシャッフルしたハーフコートゲームを実施したことを明かした。

どのポジションでも優先順位を理解してプレーしてもらうことと、普段はやらないポジションの難しさを実感してもらうことが狙いだったという。センターFWを務めたというMF田中は「(普段)前の選手には『こうしてほしい』と指示を出しているが、そう簡単ではないと感じた。確認作業ができたのはためになった」と、新鮮な練習に手応えを感じたようだ。

3日の北海道コンサドーレ札幌戦では、徹底した川崎F対策を練ってきた相手に、結果、内容ともに完敗した。鬼木監督は「これからすべての試合を決勝戦のつもりで戦おうと話した。相手は一泡吹かせてやろうという思いで来る。それを受けてどれだけ自分たちから戦えるかが、ここから先は重要になると思って戦いたい」と、一筋縄ではいかない残り8戦への意気込みを語った。

川崎Fは最速で18日にも優勝が決まる。その条件は、<1>14日の鹿島アントラーズ戦(カシマ)、18日の横浜F・マリノス戦(等々力)ともに勝利、<2>2位ガンバ大阪が14日のベガルタ仙台戦(パナスタ)で敗戦、をともに満たした場合のみ。それ以外の場合は、21日の大分トリニータ戦以降に持ち越しとなる。【杉山理紗】