ヴィッセル神戸が3-1で再開初戦の広州恒大(中国)に快勝し、決勝トーナメント(T)進出を決めた。

1点リードで迎えた後半39分、MFイニエスタが右足でACL初ゴールを決めるなど1得点1アシストの活躍。棄権チームが出たG組は3チームで争われ、1次リーグ突破を決めた神戸は主力温存も可能となり、28日に再び広州恒大と対戦する。H組の横浜は1-0で上海上港(中国)に勝った。

   ◇   ◇   ◇

神戸が誇る世界のスター、主将イニエスタがACL初ゴールを記録した。2-1で迎えた後半39分、放ったシュートは1度は阻止されたが、こぼれ球を再び右足で決めた。「得点で少しでも貢献できたのはうれしい。責任を果たすことができた」。前半のFW古橋の先制点もアシスト。この試合で最も活躍した「マンオブザマッチ」に選ばれた。

今季のJ1リーグ戦で神戸は中位をさまよい、5連敗のままドーハ入りした。イニスタも26試合4得点と数字には納得していなかった。「日本での成績は望むものではなかったが、今回は新しい大会。違う目標に進む上で初戦はいい形で勝てた」。バルセロナ時代に4度も欧州CLを制した男でさえ、この試合は緊張していた。「優勝トロフィーを神戸に持って帰る」とサポーターに公約し、まずは最初の関門となる1次リーグ突破を果たした。