持ち前の堅守で初の2連覇達成だ! 藤枝順心(静岡、東海2位)は9日、10日の全日本高校女子サッカー選手権決勝の作陽(岡山、中国1位)戦に備え、神戸市内のグラウンドで約1時間半の最終調整をした。守備の陣形などを入念に確認した。

準決勝まで4試合連続無失点中の守備を支えるのは、U-17日本女子代表候補のDF井手ひなたとDF堀内意(こころ)の2年生センターバックコンビだ。2人は最終ラインでチャレンジ&カバーを徹底。相手の攻撃の芽をことごとく摘んでいる。井手が「前からのプレスに加えて、後ろはリスク管理を徹底できている」と話せば、堀内も「素早い攻守の切り替えができている。決勝も粘り強く守る」と意気込んだ。

過去の「無失点V」は藤枝順心を含めて4校。作陽を決勝で退けた2017年度大会に続き、史上初となる2度目の無失点優勝を狙う。2人は決勝に向けて「無失点で日本一になる」と声をそろえた。史上4校目の2連覇と、歴代最多タイ5度目の優勝へ。鉄壁の守りで記録ずくめの日本一を達成してみせる。

10日の決勝は午後2時10分から、ノエビアスタジアム神戸で行われる。【古地真隆】