今季からJ1に復帰するアビスパ福岡は30日、宮崎市の生目の杜運動公園陸上競技場でキャンプをスタートした。新型コロナウイルス感染防止対策を徹底。

この日の午前中に福岡から4時間かけてバス移動で宮崎入り。午後3時から無観客で、早速トレーニングに励んだ。さらに、今年の宿舎は、通常の2人部屋から1人部屋に変更された。食事会場では、前を向いて1人で食事するスタイルが取り入れられた徹底ぶりだ。

練習後にオンラインで取材が行われ、昨季、新型コロナウイルスに感染して一時戦列を離れたMF前寛之(25)は「通常より選手同士で話す機会は減ると思うが、キャンプでは話す時間を大切にし、コロナに対応して終えたい」と気持ちを引き締めた。

就任2年目の長谷部茂利監督(49)はキャンプ初日を終え「暖かい。宮崎のいいところをパワーに変えたい」と意気込んだ。

だが、コロナ禍の厳戒スタートに「コロナウイルスにかからないことは当たり前ですが、ピッチ上ではけがをしないように、チームの絵が合うように共有していくことが大事」。“厳戒態勢キャンプ”だが、苦労を乗り越え密度の濃い時間を共有する。【菊川光一】