北海道コンサドーレ札幌のミハイロ・ペトロビッチ監督(63)がピッチに帰ってきた。

23日、キャンプ地の熊本で昨年12月19日浦和戦以来66日ぶりにチーム活動に復帰した。松葉づえをついているが、午前中の11対11のミニゲームでは“定位置”のクーラーボックスに陣取り、選手の名前を大声で叫びながら指示を与えた。

ペトロビッチ監督 今日こうして選手たちを見て、チームに戻ることができて非常に幸せな気分だ。戻って来られて良かった。

1月2日(現地時間)に帰国中のオーストリアで左大腿(だいたい)骨を骨折。選手時代も含めキャンプを空けることはなく「チームがどうなってしまうのか、非常に不安な時期もあった」と打ち明ける。それでも就任4年目。1月18日に始まったキャンプでは四方田修平ヘッドコーチ(47)らスタッフと連絡を密に取り、練習や試合の映像もチェック。指揮官は「私がいない緊急事態でもしっかりと彼らは自分たちの仕事をしてくれた」と感謝した。

27日の横浜FCとの開幕戦まであと4日。FWアンデルソン・ロペス(27)が「監督の気持ちがすごく伝わってきた」と言うようにチームのモチベーションも高まってきた。昨季同様にアグレッシブでテンポの速いスタイルの「継続」をテーマに掲げたペトロビッチ監督。そのためにビルドアップ(攻撃の組み立て)を「仕上げていきたい」と意欲的だ。

サンフレッチェ広島で4位、浦和レッズで3位と就任4年目に結果を残してきた指揮官は「ACLの出場権を得るのは我々の目標の1つ。素晴らしいサポーターとともに実現させたい」。勝負の4年目が始まった。【浅水友輝】