J1清水エスパルスが27日、リーグ開幕戦に臨む。アウェー鹿島アントラーズ戦(カシマ、午後3時)に向けて、26日は静岡市内で最終調整した。ロティーナ新監督(63)を迎えて、大型補強にも成功。勝負の1年が幕を開ける。

指揮官は、これまでのチーム作りに手応えを感じている。「満足のいく積み上げができた。選手全員が熱心に取り組んでくれ、開幕に向けてワクワクした気持ちが大きい」。1月中旬の始動から、攻守で主導権を握るスタイルを構築してきた。

下馬評を覆す。リーグ鹿島戦は、最近9試合勝ちなし(2分け7敗)と苦戦が続く。「積極的なプレスを仕掛けてくる。攻撃面もクオリティーの高い選手がいる」と警戒を強めた。前回の勝利は2015年の開幕戦(3○1)。6年前の再現を目指す。

20チーム中4チームが降格する前例のないシーズンに向け、クラブは積極補強に動いた。11人の新戦力が加入。各ポジションに実力者がそろい、充実の陣容を整えた。「5人の交代枠を生かし、フレッシュな選手を入れることも大事になる」とロティーナ監督。今季の公式戦初陣を勝利で飾り、好スタートを切るつもりだ。【古地真隆】