名古屋グランパスのマッシモ・フィッカデンティ監督(53)が5日の練習後、6日の北海道コンサドーレ札幌戦(豊田ス)に向け、オンラインで会見した。

3日に予定されたガンバ大阪戦が、相手側に新型コロナウイルス感染症の陽性者が判明し急きょ、中止となった。仕切り直しの今季ホーム開幕戦となるが、「われわれのサッカーを札幌にぶつければ、勝機を引き寄せることができる。いかに勝ち点3をとるか、チームがひとつになってやっていきたい」と意気込んだ。

3日の中止後は監督の提案で試合会場で公開練習を行い、サポーターを喜ばせた。指揮官は「少しでも何かできないか考えて提案したところ、クラブもすぐに動いてくれ、サポーターも受け入れてくれた。チームも混乱に陥るところだったが、すぐ次の試合に向くことができて感謝している。こういう状況下でプロサッカー選手はだれもがあらゆることが起きることを理解してやっている。あの日の夜の練習で、選手は次に向かっていることが分かった」。

アビスパ福岡との開幕戦を制しており、一気に連勝を狙いたい。「(札幌は)特徴のあるやり方をしてくるが、それに合わせてはいけない。われわれの持つアイデンティティーを変えるつもりはない」と語った。