アルビレックス新潟はアウェーでレノファ山口を2-1で下し、99年以来の開幕3連勝を飾った。

序盤からボール支配率を高めて攻撃を仕掛けると前半13分、左MF星雄次(28)の移籍後初ゴールで先制。同38分にはMF高木善朗(28)の2戦連発となるゴールで追加点を奪った。次節(20日)はホームにザスパクサツ群馬を迎える。喜びに浸ることなく突っ走る。

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移籍後初先発の星が試合の流れを呼び込んだ。前半13分、右の深い位置で奪ったボールに反応した星は左サイドから猛ダッシュでペナルティーエリア中央に進入。MF島田譲(30)からのラストパスを受けるとワンタッチで相手を置き去りにし、最後は相手GKの逆を突くシュートをゴール右隅に沈めた。「前線から連動した守備ができた結果。自分は押し込むだけだった」。得点後は昨季J1大分トリニータでチームメートだったDF岩田智輝(23=横浜)の第1子誕生をゆりかごパフォーマンスで祝福。自分の得点以上に喜んだ。

追加点は絶好調の高木が決めた。1-0の前半38分、右サイドを突破したMFロメロ・フランク(33)のショートパスを中央で呼び込むとダイレクトで右足を一閃(いっせん)。鋭くカーブがかかったシュートはゴール左に吸い込まれた。「中央にいる自分をチームメートが見てくれている。落ち着いてゴールに流し込むだけだったのでみんなに感謝です」と2試合連続ゴールを振り返った。ピッチでは実弟のMF高木大輔(25)とマッチアップ。「チームとしても、兄としても負けたくなかったので、結果を出せて良かった」と笑顔を見せた。

チームはJ2参入1年目の99年以来の開幕3連勝。星は「(22年ぶりは)知らなかった。チームのいい雰囲気が連勝はつながっているし、全選手がチーム力を底上げしている。このままいい勢いを持続して、次も勝ちたい」と次節に気持ちを切り替えた。【小林忠】

○…アルベルト監督は試合終了間際の失点時、手に持っていたペットボトルを地面にたたきつけ、悔しがった。「前半は理想的な展開だった。だが、後半はまだまだ成長段階であることを示した。失点は残念」と3連勝にも笑顔はなかった。