ベガルタ仙台は公式戦6連敗を喫した。大卒ルーキーのMF加藤千尋(22=流通経大)がプロ初先発するなど、21日のリーグFC東京戦からスタメン5人を入れ替え臨んだ清水エスパルス戦は0-1で敗戦。今季初めて前半を無失点で折り返したが、後半25分に均衡を破られた。そのまま試合終了となり、昨季からホーム20戦未勝利となった。

判断ミスが失点につながった。敵陣でMF気田が強引に放ったシュートをブロックされ、清水MF鈴木唯がカウンターを開始。DFアピアタウィアがかわされ、最後はDFシマオ・マテが股間を抜かれた。手倉森監督は「勝ちたかったし、負けなくていいゲームを落とし、(気田)亮真のあの判断、シュートが良かったかどうかは、結果を見れば分かること」と、チームに対して反省を促した。

敗戦の中でも加藤のフル出場は明るい要素だ。「初スタメンで失うものなく楽しんでやろう」と試合に入り、右サイド、ボランチなど複数ポジションをこなして90分走り抜いた。チーム最多のシュート3本を放ち「フィニッシュの質はまだまだ」としながらも存在感を示した。次戦は4月3日のリーグ・ヴィッセル神戸戦。ユアスタで490日ぶりの勝利を絶対につかむ。【山田愛斗】