昨季まで毎週火曜日付の本紙静岡版で掲載していた連載を、今季はネットでお届けします。先週に行われたJ1清水エスパルスとJ2ジュビロ磐田の試合で、担当記者が開催日翌日の紙面では書けなかった話やネタを掘り下げます。

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J1清水エスパルスは、1-0でベガルタ仙台を下した。試合を通じて安定した守備を続け、今季公式戦初の完封勝ち。MF鈴木唯人(19)のプロ入り初ゴールが決勝点となった。

8本のシュートを浴びるも、決定的なピンチは少なかった。後半25分に先制すると、その後も危なげなく逃げ切った。センターバックでフル出場したDF立田悠悟(22)は「無失点に抑えられたのは、チームにとってプラスになる」。ロティーナ監督(63)も「相手にチャンスを与えなかった」と手応え。連動したプレスで相手の自由を奪い、流れの中からのピンチは、ほとんどなかった。

一方で攻撃の組み立てには改善の余地が残った。後半立ち上がりから相手がプレスを強めた際、敵陣深くまで攻め込む回数が減った。立田は「もう少しうまくボールを運びたかった。プレッシャーを受けた状態でも、かわして前進するプレーができないといけない」と課題を挙げた。

敵地で勝ち点3を積み上げた。収穫と課題を整理して、4月4日のリーグ・徳島ヴォルティス戦(アイスタ、午後2時)に向かう。【古地真隆】

 

▽得点経過 後半25分(清水)鈴木唯人