FC町田ゼルビアは31日、クラブハウス建設予定地の町田市・鶴見川クリーンセンターで、工事の安全を祈願する地鎮祭を行った。

クラブの新拠点となるのは、一帯を満開の桜が囲む、自然豊かな場所。建物のデザインは、国立競技場を設計した隈研吾氏(66)が手掛けた。

この日は、たくさんの窓があしらわれた、クラブハウスの完成イメージもお披露目された。地鎮祭に出席した隈氏は「自然が感じられるスポーツ施設を造りたいと思った。すばらしい環境の中にあるので、それを生かした。窓がたくさんあり、自然と室内が一体となった建築になっている」と完成イメージを説明した。

選手が使用する建物とは別に、市民の憩いの場として、テラスやホワイエを備えた別棟も併設される。Jリーグが掲げる地域密着を体現する施設に、隈氏は「今後の日本のスポーツ施設にとってもモデルになるようなものができれば」と願いを込めた。

町田の大友健寿代表取締役社長は「選手から『町田に行きたい』と思ってもらえて、地域の方が散歩できるような施設にしたい」。クラブハウスは構想発表時より工事が遅れているといい、同氏は「今季中に間に合えばベスト」と話した。天然芝2面のグラウンドは、8月中旬の使用開始を目指して整備が進められる。