高円宮杯U-18サッカー県Aリーグが、3日に開幕する。7年ぶりの同プリンスリーグ東海復帰を目指す磐田東は、右足負傷で県新人大会を欠場したDF大西志有太(しゅうた)主将(3年)が戦列復帰。「全員で昇格を勝ち取るために、チームをまとめていきたい」と意気込みを語った。

1対1の守備と、ビルドアップ(攻撃の組み立て)のうまさが魅力のセンターバック。現メンバーでは唯一、昨年から主力を張る最終ラインの要で、山田智章監督(56)からも「キャプテンシーも芽生えてきている。経験が少ないチームを後ろから支えてほしい」と期待されている。

その期待に応える準備も進む。先月25日、プリンスリーグ関西に所属する金光大阪との練習試合にフル出場。セットプレーからの失点で0-1と敗れたが、「崩されての失点ではなかった。少し自信になった」。昨年度の選手権でも、大阪府大会決勝まで進んだ強豪相手に善戦し、一定の手応えをつかんだ。

プリンス復帰には、同参入戦の出場権を得る上位2位以内(10チーム中)に入ることが第1条件となる。3日の科学技術との初戦に向け、大西は「勝てば、チームにとっても自信になる。無失点で圧倒したい」と言った。体を張った守備で、チームの勢いを加速させる白星発進を呼び込む。【前田和哉】