湘南ベルマーレは横浜F・マリノスと1-1で引き分け、敵地で貴重な勝ち点1を手にした。0-1の後半30分、背番号10のMF山田直輝(30)が、DF古林の右からのクロスを頭で合わせ同点弾。終盤は相手の猛攻をはね返し、勝ち点1を積み上げた。

失点は、山田のパスが相手にカットされたことがきっかけだった。それだけに「失点を何とか取り返すと。チームに迷惑をかけたのでホットしたことが一番」と胸をなで下ろし「コバショウ(古林)がいいボールを上げてくれたので押し込むだけだった。体ごと枠に入れることだけにすべてを集中してシュートを打った。入って良かったです」。得点後は、アシストしたDF古林に「ありがとう」と直接感謝の言葉をかけた。

開幕前の下馬評は低かったが、山田は「そう簡単には負けないチームですよ」と“予言”していた。昨季の終盤に守備面で粘り強さが出始め、勝ち点を取りこぼすことが少なくなっていたのも事実。山田は「去年、守備で簡単にやられないのは最後に積み上げられた部分。そこは継続して出来ていた。なかなか勝ち点がついてきていなかったけど、最近は勝ち点1と3を取っていけている。これを続けていけたらいいのかな」。公式戦の直近3試合は1勝2分け。セレッソ大阪、横浜と引き分け、上位陣から勝ち点を積み上げている。一歩ずつ、下馬評を覆す戦いを重ねている。