磐田U-18は1-1で、2019年リーグ王者の名古屋U-18と引き分けた。前半7分にFW西村日陽(ひなた、3年)が先制点。1失点するも、粘りの守備で勝ち点1を積み上げた。

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鮮やかな一撃だった。磐田U-18は前半7分、右サイドで起点を作ると、クロスに西村が反応。逆サイドから一気にニアサイドまで走り込み、右足ダイレクトで合わせた。「相手よりも早く触ることを意識した」シュートで先制点。京都U-18との開幕戦に続く2試合連続ゴールをマークした背番号「10」は「ゴール前に入る動きで相手を惑わすことができた。率直にうれしい」と声を弾ませた。

難敵相手にもひるまなかった。同23分に左CKから失点。その後も押し込まれる展開が続いた。それでも、球際で体を張ったプレーを見せて、ゴールを死守。個々の能力を前面に出す相手に対し、組織力で対抗した。DF立石直也(3年)も「1対1では絶対に負けないことを意識した。次につながる勝ち点1だと思う」と手応えを口にした。

チームは開幕2試合で1勝1分け。小林稔監督(44)は「勢いに乗るためにも勝ち点は積み上げていかなければいけない。今日は選手がよく頑張った」と目を細めた。次戦は広島ユースが相手。主将のMF藤原健介(3年)は「今日やれていたことを継続して、次は勝ち点3を取りたい」と力を込めた。【神谷亮磨】