柏レイソルは、ガンバ大阪に競り勝ち、7試合ぶりに勝ち点3を手にした。

36歳のベテランMF大谷秀和が大仕事をやってのけた。大谷は3月17日の第5節サガン鳥栖戦で負傷退場し、今節から試合復帰。後半24分に投入されると、ピッチに入ってわずか7分後の後半31分、コーナーキックからの流れからシュートを打ち、ゴールポストに当たってネットに吸い込まれた。 大谷は「何とか連敗を止めようと、全選手が何とかしよう、という思いを強く持っていたしプレーにも表れていた。みんなの思いが移ったゴールだった」。ネルシーニョ監督からは「ゲームを落ち着かせてくれ」との役割を与えられてピッチに入ったが、役割はもちろん、ゴールという期待以上? の結果を残した。

チームは新外国人選手の合流が遅れた影響もあり、直近6試合は5敗1分けと長いトンネルの中にいた。この試合の前日には、ネルシーニョ監督が「もう少し、危機感を持たないといけない。まだ試合があるから、ではなく、8試合で勝ち点4しか取れていない状況を理解してもっとやらなくてはいけない」とカツを入れた。大谷は「いつもの強い口調」と言うが、昨季加入のDF北爪は「めちゃくちゃ怖かった」と振り返るほど、厳しい言葉だった。指揮官の“喝”が効き、この日は全選手が激しい球際、ゴールに向かう姿勢をピッチで表現した。

大谷は「勝てない時期は、メンタルの部分が大きかったのかなと思う」と話す。勝利から見放されることで、これまでは後ろ向きなプレーが目立っていたが、この日は「前向きなミスは全員でカバーすればいい」と積極的にゴールを目指した。内容と結果が伴った勝ち点3に、大谷は「この勝利をきっかけにいい流れに持っていきたい」と話した。

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