「顔デカイからや!」。

お笑いコンビFUJIWARA藤本敏史(50)のなじみのセリフが思い浮かんだ。

ヤンマースタジアム長居で行われたJ1第10節のセレッソ大阪-浦和レッズ。惜しくも0-1で敗れた浦和だったが、試合後のMF関根貴大(26)のコメントには、思わず笑ってしまった。

右の2列目として、右サイドバックとの連係は欠かせない。この試合も新加入のDF西大伍とのコンビネーションで、幾度もゴール前に迫った。それは、かつて浦和に所属していたDF森脇良太(現J2京都)との関係性に似ているものがある。2人について問われた関根は「うまさのところで、似ているところはあると感じます」と真面目な顔で答え「顔の大きさはちょっと違いますけれど」。ニヤリと笑った。

どこかクールな印象を醸し出す西。どこか、おちゃらけなイメージで、常にパワフルな森脇。言うなれば、相反する2人。そんな浦和の新旧右サイドバックだが、共通していることもある。存在感はともに「デカイ」ということ。森脇が残したモノ。西が刻むモノ。言葉では言い表せない「デカさ」を感じ、関根は笑顔で右サイドを駆け上がる。【栗田尚樹】