J1サガン鳥栖にマッカビ・テルアビブFC(イスラエル1部)から完全移籍で新加入したナイジェリア人FWチコ・オフォエドゥ(28)は、憧れの元スペイン代表フェルナンド・トーレス(37)がかつて所属したチームでのプレーに誇りを持った。

19日の練習後、オンラインで取材対応。トーレスが所属していたことが移籍を決めたきっかけの1つといい「フェルナンド・トーレスは素晴らしいとしか言いようがない。鳥栖は私にとって大きな存在で長い歴史を感じる」と、新天地での活躍に胸を高鳴らせた。

Jリーグでは、知り合いの京都のナイジェリア人FWピーター・ウタカ(37)のプレーが参考になるといい「プレースタイルを見て学んだことがある。スピードとか強さとかが必要と学んだ」と、試合に生かすつもりだ。

新型コロナウイルスの影響で「公式戦は1年以上試合に出ていません。今は少しずつコンディションを戻しているところ。ベストとは言えないが、これからどんどん調子を上げていこうと思う」と言い、まだ本調子ではない。

だが「日本に来たのは大きな経験のため。成功して次の場所に行くのがサッカー人生」と描く夢のため、鳥栖で実績を積む覚悟がある。

173センチ、70キロと小柄だが、スピード、フィジカルの強さを兼ね備え、イスラエル1部通算56試合出場16得点。前線の守備も得意で、鳥栖が強みとするショートカウンターで躍動しそうだ。【菊川光一】