奈良県立山辺高(奈良市)サッカー部員が2月に飲酒や喫煙をした問題で、同校の担当者が20日に取材に応じ、5月から始まる全国高校総合体育大会(インターハイ)の県予選に出場する意向を示した。

2月11日夜に5人が寮を抜け出し、うち4人が飲酒や喫煙をしていたという。同校によると4人のうち3人が転校、1人が転校予定といい、前日19日には県教委が、その点を考慮して県予選出場を容認していた。

同校の担当者は「他のメンバーは関係がなく、個々の案件。これからは、より彼ら(残った部員)の気持ちに学校が関わっていかないといけない」と説明。同校は地元チーム「ボスコヴィラサッカーアカデミー」と連携し、チームが運営する寮で共同生活している。同校によると19日から残った部員と担任らが日誌をやりとりし、メンタル面のサポートをしているという。

県サッカー協会からは、けん責処分を受けた。同校は3月末に「ボスコヴィラサッカーアカデミー」と改善策を協議し「より一層、環境面の改善をお願いした」としている。

サッカー部では20年夏に2年生部員らが寮で飲酒。当該部員は特別指導を受け、全国高校選手権にも出場していた。初めて臨んだ同選手権は、初戦で関東第一(東京B)に0-4で敗れていた。