北海道コンサドーレ札幌は、2勝同士の対戦で鹿島アントラーズに完封負けを喫した。1次リーグ初黒星で2勝1敗、A組2位で順位を下げた。

前半32、39分と、どちらもクリアミスから失点につながり0-2で折り返し。後半はDFキムがペナルティーエリア内で相手を後ろからつかんで倒し、レッドカードの一発退場。PKは相手のシュートが右ポストに直撃して外れたが、1人少ない数的不利な状況で逆転を狙っていた同36分、2度目のPKを今度は決められ、勝敗を決した。

試合後、ペトロビッチ監督(63)は「今日のゲームは3点取ったので満足しないといけないかもしれない」と、結果と正反対の表現で総括を始めると、「自分たちで自分たちのゴールに3点取ったようなゲームになってしまった」と皮肉を交えて振り返った。

16日横浜とのリーグ戦からターンオーバーして臨んだ。昨季左足の手術を受けたMF荒野、開幕前に負傷離脱したFWジェイが今季初先発。3月8日に右太もも裏肉離れでリハビリしていたFWドウグラス・オリヴェイラも復帰した。「今日、前向きなのは、長くケガしていた選手がまだ本来の調子ではないが、試合復帰できたこと」と指揮官。84分間プレーしたオリヴェイラは「復帰できてひとまず良かった。試合勘はこれから良くなっていくと思う」と前進にひと安心な様子。ただ後半23分の決定機を決められなかった反省を忘れず「次回同じ機会があれば決めなければいけない」と誓っていた。

1次リーグ残り3戦は全てホームでの試合となる。