ジュビロ磐田は3-2で栃木SCに競り勝ち、2試合ぶりの白星を挙げた。FWルキアン(29)が2得点を挙げ、得点ランクトップ(9得点)に浮上。チームも4位を死守した。

不動のエースは頼もしかった。前半28分、ルキアンは右クロスを右足で押し込んだ。「こぼれてくるのを信じていたからこその得点」。ゴールへの執念を見せると、同37分には中央をこじ開けた。スルーパスに抜け出し、トップスピードで突進。GKも振り切り、右足で無人のゴールに流し込んだ。1試合2得点は今季2度目で、「チームの力になれて幸せな気分」と満足げだった。

厳しいマークも、ストライカーとして「自然なこと」と受け入れている。得点を重ねる度に相手からは警戒されるが、「イライラせず、ポジティブにやるようにしている」。ピッチではゴールを狙い続ける貪欲さと冷静さを持ち、チームのために貢献。得点ランクトップ浮上にも「J1昇格が目標」と言い切った。

次戦は中3日で、5日のアウェー愛媛FC戦。ルキアンは「上位チームも勝っている。離されないように勝ち続けていきたい」と連勝だけを見据えた。【神谷亮磨】