J2町田ゼルビアの本拠地、町田GIONスタジアムがJ1基準のスタジアムに改修され、16日の新潟戦でリニューアルオープンする。

12日に東京・町田市が正式発表する。19年9月、町田は「3年以内の改修」を条件にJ1クラブライセンスを取得。2年かけてバックスタンドに5000席を増設し、従来の1万609人収容からJ1基準となる1万5000人をクリアした。今季2位以内となれば来季のJ1が実現する。

クラブの内覧会は済んでおり、新装された屋根付きのバックスタンドは急勾配でピッチ全体が見通しやすいという。関係者は「ここまで10年かかった。関わってきた人の思いは強い。市民の尽力もあり、ようやくたどりついた」と感慨深げ。地名の野津田から「シン・ゴジラ」ならぬ「シン・ノヅタ」の愛称がついた。

スタジアム問題は町田にとって長年の壁だった。相馬直樹監督(現鹿島)が率いた10年、JFL3位となりJ2昇格の権利を得ながらJリーグ加盟を断念したのが始まり。再び相馬監督が指揮した18年のJ2では優勝の可能性を残したまま最終節へ。J1昇格の道がない中、2位の大分と同勝ち点の4位と躍進した。

今季は13試合を終え、町田は勝ち点21の6位。16日のお披露目戦の相手は、開幕から無敗で首位の新潟。シン・ノヅタから、J1へ向けた進撃が始まる。