札幌ドームは21日、動作トラブルにより通常から90度反時計回りに回転した状態だった移動式天然芝「ホヴァリングサッカーステージ」の移動完了を発表した。22日の北海道コンサドーレ札幌対清水エスパルス(午後2時開始)は、通常通りのピッチの配置で開催されることになった。

19日のルヴァン杯札幌対鹿島に向けた前日18日からの作業中に給電設備の不具合が発生。本来、屋外から屋内へ搬入後、90度時計回りに回転するはずが、できなくなったため、試合では通常のメインスタンドがゴール裏になる配置で開催された。

そのため、札幌は全席払い戻しを発表。すでにチケットを購入済みの場合は観戦が可能だったため、購入した席種とは異なっても、01年に開業した会場にとって初の異例の試合には2829人が入場した。

関係者が復旧に努め、21日午前中に無事回転が完了した。札幌ドームは「ご来場されたお客様、主催者であります株式会社コンサドーレ様、関係の皆様に多大なご迷惑をおかけし、深くお詫び申し上げます。また、ご来場いただいた皆様におかれましては、座席位置を変更いただく等ご協力いただき、心から感謝申し上げます」とコメントした。