ジュビロ磐田が今季2度目の4連勝を飾った。アウェーでギラヴァンツ北九州に2-0で完封勝ち。前半にMF鈴木雄斗(27)が2得点を挙げて勝利に導いた。チームは2014年以来7季ぶりの4試合連続完封勝利。順位も今季最高の3位に浮上した。

セットプレーから流れをつかんだ。前半33分、右FKからDF大井健太郎(37)が折り返すと、鈴木雄が反応。相手DFを背負いながら、右足でネットを揺らした。「セカンドボールはチームとしても準備していた」。練習での形を生かして先制点。同39分には右足ミドルで追加点を奪い、モンテディオ山形に在籍していた2017年以来4季ぶりのマルチ弾となった。鈴木雄は「2点はできすぎ。試合中は勝つことだけを考えていた」と控えめに喜んだ。

今季先制した試合は10戦全勝。大井は「先に点を取れているので、あえて相手に攻めさせているところもある」。リードした展開ではボールを自陣に引き込み、ブロックを形成。リスクを冒しすぎない守備からカウンターでチャンスをつくるなど、試合運びも成熟してきた。

順位は3位に浮上し、J1昇格圏の2位京都サンガFCとの勝ち点差は「1」。鈴木雄は「毎試合大事。次もいい準備をして勝ちたい」と力を込めた。