サンフレッチェ広島が天皇杯の悪夢を払拭(ふっしょく)し、柏に1-0で競り勝った。16日の天皇杯で関西リーグ1部(5部相当)のおこしやす京都に1-5で惨敗。そこから中2日でのリーグ戦だった。

前半だけで16本のシュートを放つも、柏の19歳GK佐々木雅士の好セーブなどもあり、得点できずにいたが、後半33分、日本代表の活動から戻ったDF佐々木翔のゴールで均衡を破り、そのまま逃げ切った。

城福浩監督は「水曜日は、残念な思いをさせたと言うよりも、ファミリーの方にショックを与えてしまった。勝ち点3以外、許されないと思っていた。この重圧の中でよく勝ち点3をとってくれた。選手をたたえたい」と振り返った。

天皇杯で屈辱を味わった後、主将のMF青山敏弘が主体となりピッチ上で選手ミーティングも開かれた。青山は自身の経験を交えながら「ダメージが大きいが、次に勝つために全力を尽くしてトレーニングをしていこう」と呼びかけたという。

決勝点の佐々木は「(天皇杯は)ダメージが大きい試合だったが、失ったものはかえってこない。気持ちを切り替えて、今ある戦いを制していかないといけないと臨んだ。そういう意味ではいい勝利だった」と話した。