ベガルタ仙台は5連敗中の天敵、鹿島アントラーズ相手につかみかけていた勝利を、あと1歩で逃した。

後半18分、FW西村が相手DFのクリアミスを確実に仕留めて先制。リーグ全17試合フル出場中のGKスウォビィクがベンチ外の中、202センチ、96キロの大型GKストイシッチがリーグ初先発し、ビッグセーブを連発した。同ロスタイムに追いつかれて1-1のドローだったが、暫定ながら16位に浮上。第2節以来の降格圏脱出となった。

守護神級の活躍をしたストイシッチは「仙台で初めてリーグ戦に出場できたのは率直にうれしい」。後半ロスタイムのラストワンプレーで同点とされ、「自分たちはベストを尽くし、勝利にふさわしいチームだったと思う。不運な形で失点し、勝ち点1は残念だが、次の試合に向けて努力するだけ」と切り替えた。ドロー決着の悔しさは23日のホーム清水戦にぶつける。