J2ジュビロ磐田は1-0でジェフユナイテッド市原・千葉を下し、クラブ記録を更新する6試合連続完封勝利を飾った。

前半ロスタイムにMF山田大記(32)が右足で先制点。10試合ぶりに挙げた今季6点目は山田の高い技術力が詰まった1発だった。

得点シーンはMF鈴木雄斗(27)の右クロスから。山田は「(鈴木)雄斗と目が合ったのでボールがくると思った」。中央で待ち受けると、相手DFの頭上を越えたボールを胸トラップでコントロール。ショートバウンド気味のボールを右足で合わせた。「シュートの瞬間は相手が足を広げるのがチラッと見えた」と股の下を狙った。雨でスリッピーになっていたピッチコンディションも考えたシュートはゴール左隅へ。相手GKは反応もできなかった。

10戦ぶりのゴールに「なかなか取れていなかったのでホッとした」と安堵(あんど)の笑みを見せた。次戦はアウェーで5位V・ファーレン長崎と対戦。7月7日は3位アルビレックス新潟をホームに迎える。上位陣の連戦を見据え「とにかく1試合1試合大切に戦いたい」と表情を引き締めた。今季は2桁得点を公言している。生みの苦しみから解放された背番号「10」のゴール量産に期待したい。

▽得点経過 前半ロスタイム(磐田)山田大記