ヴィッセル神戸の日本代表FW古橋亨梧(26)が、Jリーグで初のハットトリックを達成した。

ホーム横浜FC戦は5-0の大勝。プロ5年目の古橋は3得点し、今季19試合目でキャリアハイだった昨季の12得点を一気に超え、13ゴールで得点ランク単独首位に浮上した。今月の日本代表でも活躍し、22年W杯カタール大会へ突き進む。

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古橋がプロ初のハットトリックを後半17分に達成した。サンペールの縦パスに一瞬、タイミングを遅らせ抜けだした。右足で決めると「いい形でパスを引き出せてよかった。(3得点は)素直にうれしい」。自らの髪形が似ているというキノコの形を両手でつくり、珍しくゴールパフォーマンスを演じた。

1点目はイニエスタの浮き球、2点目は山口の短距離パスを決めきった。「パスがよすぎた。パスのおかげで決めているので、みんなに感謝したい」。多種多彩なパスの出し手が存在する神戸ならではの得点パターン。13ゴールで得点ランク単独首位に浮上も「(全日程が)終わっても(首位に)立っているかが大事」と過信はない。昨季のキャリアハイ12得点を、ちょうど半分の19試合を終えて更新した。今季最多5得点で2連勝の神戸は、エースの活躍で4位に浮上した。【横田和幸】