16位のベガルタ仙台が痛すぎる黒星を喫した。ホーム4連戦初戦は勝ち点15で並ぶ15位清水に2-3で屈し、5試合ぶりの敗戦。

0-1の前半22分、ショートコーナーの流れからDF吉野が豪快ヘッドで同点とし、1-2の後半38分にはMF松下が左足ミドルを突き刺し、2度追いついた。しかし、その1分後に簡単に勝ち越しを許した。

残留を争うライバルに勝ち点3を献上した。前節20日の鹿島戦から先発6人を入れ替え。3日前に好セーブ連発のGKストイシッチがサブに回り、守護神のGKスウォビィクが2試合ぶりにスタメン復帰。基本布陣の4バックではなく、清水対策であえて3バックを選択したが、15試合ぶりの3失点となった。

2度追いつく意地は見せた。しかし、後半は清水に支配される時間が長く、勝ち点3を逃した。手倉森監督は後半39分の3失点目について「あの失点がなく、攻勢を続けていれば決勝点はこっちに来たかもしれないし、相手に勝ち点3を与えない最低限のことはできていたと思う」。リーグ戦はちょうど半分の19試合を消化し、3勝6分け10敗。「要所でミスが出て落としたゲーム。ミッドウイークに5000人集まってくれたサポーターに申し訳ない敗戦。今日逃した勝利、勝ち点3を後半戦で取り返せるように大反省し、後半戦の開幕を迎えたい」と語った。

次戦は中9日で7月3日浦和戦、同10日札幌戦、東京五輪開催による中断期間を挟んで8月3日G大阪戦とホーム3試合が続く。順位は暫定で残留圏内の16位。サポーターの後押しを力にユアスタで勝ち点を積み重ねていく。