絶好調のJ2東京ヴェルディが逆転で5連勝を飾った。

前半16分に先制を許したが、決して焦らなかった。後半13分にアンカー加藤弘堅(32)から、相手左サイドバック裏へ抜け出したFW小池純輝(34)へ絶妙なスルーパス。これを小池がダイレクトで中央へ折り返し、反対側から詰めていたFW山下諒也(23)が右足で押し込んで同点とした。

さらに同18分。パスを受けながらペナルティーエリアに進入した左サイドバック山口竜弥(21)が低くて速いクロスをゴール前へ入れると、これが相手に当たって勝ち越しのオウンゴールとなった。

今季G大阪から加入し、このところ持ち前の攻撃力を生かしてチームに欠かせない存在となっている山口は「失点してもチームとして一体感を持ってプレーし続けたことが逆転勝利につながった」と全員が自信を失わずに攻め続けたことが5連勝につながったと強調。

オウンゴールを誘発した自らのプレーについては「ヤマくん(山下)がサイドに張って、そこにボールが出た時には(相手の)センターバックとサイドバックの間が空くのは分かっていたので。そこに走り込んだらヤマくんがうまく落としてくれて。あとはファーストタッチで抜け出すだけでした。後半は低くて速いクロスを徹底して上げようと思っていたので、ああいうオウンゴールを誘発できて良かったです」と笑顔で話した。