川崎フロンターレがJ王者の意地を見せ、大邱(韓国)に逆転勝利を飾った。

前半8分に失点。早い時間帯でリードを許す苦しい立ち上がりの中、試練は続いた。同28分には、DFジェジエウがペナルティーエリア内で相手を倒しPKを献上。それでも、これをGKチョン・ソンリョンがブロック。守護神がスーパーセーブを見せれば、エースはスーパーゴールで魅了した。同40分。敵陣中央まで上がったDFジェジエウが、ペナルティーエリア中央のFWレアンドロ・ダミアンへ浮き球のパス。トラップからオーバーヘッドキックという華麗な動きで、ゴール左へ同点弾を沈めた。

ウズベキスタンへ乗り込み、始まったアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)。後半早々に勝ち越しを許した川崎Fだったが、これで動じなかった。後半6分には、またもFWレアンドロ・ダミアンが、こぼれ球を押し込み同点。同10分には、ボランチのMFジョアン・シミッチが続いた。左CKからのこぼれ球に反応し、倒れ込みながら勝ち越しのシュート。外国人選手の活躍で、大事な第1節を勝利した。

朗報も舞い込んだ。後半18分にはMF大島が、今季初出場。故障の関係で長期離脱していた男が、元日の天皇杯以来、約半年ぶりとなるピッチに立った。東京オリンピック(五輪)に出場するU-24日本代表のMF田中が移籍の関係でチームを離れる中、チーム一丸となって奪取した勝ち点「3」。中2日での6連戦。総合力でアジアに強さを示す。