J2アルビレックス新潟は7月31日、聖籠町で練習を行った。プロ1年目のMF三戸舜介(18=JFAアカデミー福島)は気温30度を超える猛暑の中でもハツラツとした動きで、好調をアピールした。

6月上旬に自動車運転免許を取得したばかり。中断期間中には新潟県内をドライブし、リフレッシュ。リーグ再開戦は8月9日、ホームに21位大宮アルディージャを迎える。ピッチでは「初心者マーク」が外れ、強気なドリブルとパスで攻撃を仕掛けるルーキーが夏場の連戦の切り札となる。

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巧みなコントロールでボールを操るルーキーは、ハンドルも操る。6月上旬に自動車運転免許を取得し、公道デビューした三戸。リーグ戦中断中のオフは新型コロナウイルス感染症予防を徹底し、購入したての愛車で新潟県内をドライブした。「中古車です。平井大さんの曲を聴きながら運転するのは楽しい。いい景色を見てリフレッシュできました」。県内で車は生活必需品の1つ。安全運転を心掛けながらハンドルを握る。

公道では交通ルールを守るが、ピッチ上ではお構いなし。新人らしからぬ堂々としたプレーを発揮する。今季はここまで13試合に出場し、そのうち4戦で先発出場。7-0と大勝した第5節ホーム東京ヴェルディ戦(3月27日)ではプロ初ゴールを挙げた。クイックネスを利かせたドリブルと発想豊かなパスで相手の守備陣の急所を突くチャンスメーカーは「もっとペナルティーエリア内に進入し、危険な選手になりたい。もっと数字を残したい」と向上心は強い。

三戸はクラブハウスの敷地内にある選手寮で暮らす。オフ中もピッチに出て、ボールを触り、タッチの感覚を確かめた。9日のホームでの大宮とのリーグ再開戦に向け、1日にはJ3カターレ富山と練習試合を行う。「役割を徹底しながら、しっかりアピールしたい。リーグ再開戦はピッチに立ち、勝利に貢献したい」。真夏の連戦に向け、ルーキーが「アクセル全開」で準備を進める。【小林忠】