川崎フロンターレは敵地で浦和レッズに先制を許したが、PKで引き分けに追いついて第1戦を終えた。

ただ、センターバックを務めたDFジェジエウとDF車屋が、ともに負傷交代した。終盤は猛攻を受けるなど、第2戦に向けて不安も残った。

立ち上がりから、最前線までボールを運べない時間帯が続いた。接触プレーではない場面で前半30分、ジェジエウが左もも付け根の内側を抑えながら座り込み、担架で運ばれてMF山村と交代した。

直後に失点して前半は1点ビハインドで折り返したが、後半28分にMF家長のPK弾で同点に追いついた。しかし同35分、接触プレーでDF車屋も負傷し、左サイドバックのDF登里が急きょセンターバックに入った。

DF谷口、MF大島、FW旗手が負傷のため離脱しており、DF山根は日本代表活動のため不在。ユースの選手に練習に入ってもらっているほど、台所事情は厳しい。

加えてこの日は2人が負傷する事態に見舞われたが、なんとか引き分けた。鬼木監督は「アウェーゴールを多く取って勝ちまでもっていきたかったけど、アクシデントの連続で難しい形になった。ビハインドでも追いついて、1つアウェーゴールが取れた。ポジション的にも難しいところをいろんな選手がやったけど、とにかく引き分けにもってこられた。よくやってくれた」と気遣った。

ウズベキスタンでのACLを含む、約2カ月間のアウェー15連戦が終わった。5日の第2戦は、3カ月ぶりにホーム等々力での開催となる。DF登里は「ケガ人など不安なところはあるけど、ホームに戻れる、サポーターの後押しがある、と思うとワクワクするし、等々力でやれるのは士気が上がる」とポジティブな言葉を並べた。