日本協会が創立100年を迎えた今年9月12日、日本初の女子プロサッカーリーグ「WE(ウィー)リーグ」が開幕する。

WEリーグは設立目的の1つに「なでしこジャパンを再び世界一にする」ことを掲げる。これまで日本のトップリーグだったなでしこリーグはアマチュアで、仕事や学業とプレーを両立させてきた選手が多かった。自主練習や体のケアに時間を充てられるようになり、よりサッカーに集中できる環境が整った。

WEリーグでは1クラブ15人以上とのプロ契約が必要で、最低年俸は大卒初任給を念頭に270万円とした。マイナビ仙台は全選手とプロ契約を結んでいるほか、ちふれ埼玉の関係者は「昨季と比べて選手の人件費は上がっています」と話すなど、選手の待遇は改善されているようだ。

東京オリンピック(五輪)で日本は8強止まりだった。WEリーグの岡島喜久子チェアは「23年女子ワールドカップ(W杯)、24年パリ五輪でWEリーグの成果を見てほしい」と話す。地域密着とともに「女性活躍社会のけん引役になる」ことも目指しており、指導陣や役員に女性1人以上を含むこと、選手の産後復帰や、子育て世代の来場を支援するためにスタジアムに託児施設を設置することなども、参入基準に入れている。