19位のベガルタ仙台が今季最多の3発で、長い長いトンネルから抜けだした。

アウェーで13位G大阪に3-2で競り勝ち、12試合ぶりの勝利をつかんだ。J2長崎から先月加入したFW富樫敬真(28)が前半37、42分の5分間で仙台初ゴールを含む2発。2度追いつかれたが、後半34分、途中出場のFW西村拓真(24)が決勝ゴールを沈めた。

富樫がチームを勢いづけた。まずは前半37分、DF蜂須賀の右クロスを相手DFの間に飛び込み、ヘディングで先制点。J1でのゴールは3年ぶりだった。1-1の前半42分、MF上原のFKを再び頭で合わせて勝ち越し。2-2の後半34分には西村がMF中原のパスに抜けだすと、倒れ込みながら右足でフィニッシュ。自身10試合ぶり、今季5点目で勝利に導いた。

今季と同じ3カ月未勝利に昨季も陥り、18試合ぶりに白星を手にしたのが、この日と同じパナソニックスタジアムだった。決勝弾の西村は「クバ(GKスウォビィク)含めてDF陣が粘り強くやってくれていた。FW陣が点を取れずに申し訳ない気持ちだったので、得点できてよかった」と喜び、富樫は「もっと点を取れるようにやっていきたい」と力を込めた。次戦は18日。アウェーで残留圏内の16位清水と対戦する。勝ち点4差で追う相手をのみ込み、残留をたぐり寄せる。