昨年度の全国高校サッカー選手権で優秀選手に選出された佐賀東MF吉田陣平(18)が28日、佐賀市の同校でJ2アルビレックス新潟来季入団内定記者会見に出席した。高い技術を生かしたドリブルから決定機を作り出すボランチが、来春、プロ1年目からの活躍を誓った。

吉田が地元・新潟でプロ生活をスタートさせる。「ボールを持った時のプレーに注目してほしい」。テクニカルな突破と当たり負けしない体の強さ、強烈なミドルシュートが武器。新潟へは2度の練習参加をへて入団を決意した。「後ろからパスをつなぐスタイルが自分に合っている。小3年から憧れる(本間)至恩君と早くプレーしたい」と笑顔を見せる。実家からホームのデンカビッグスワンスタジアムまでは自転車で約15分の距離。「親や地元の友だちに恩返しするためにも活躍したい。子どもたちから憧れられる選手になりたい」。

佐賀東では1年秋頃から主力に定着。同年の冬には単身でフランスへサッカー短期留学した。「フィジカルの差を感じた。今も筋トレを続けている。日本で活躍して、将来は海外でプレーしたい」と大きな夢を持つ。高校生活最後のビッグイベント、全国選手権に向けては「プロ内定選手として見られるぶんプレッシャーはあるが、そこを楽しみたい。目標は全国制覇。まずは県予選を突破したい」と意気込んだ。

◆吉田陣平(よしだ・じんぺい)2003年(平15)5月6日生まれ、新潟県新潟市出身。3歳頃からボールを蹴り始め、小学生時代は複数のクラブでプレー。F・THREE U-15(新潟)から佐賀東へ進学し、2年時に全国選手権に出場。21年日本高校選抜。今年から背番号10を背負い、県総体では5試合で5得点を挙げ、チームを2年ぶりの全国総体出場に導く。170センチ、64キロ。