J2アルビレックス新潟は16日、J1昇格争い生き残りを懸け3位長崎との上位対決に臨む。15日は聖籠町で最終調整を行った。勝ち点60の4位新潟と長崎は同1差。相手は現在3連勝中と好調をキープしているが、勝てば順位が入れ替わるだけに敵地で勝ち点3を奪いたい。今季ここまで全試合で出場を続ける主将のDF堀米悠斗(27)は気合十分。リーグ戦ラスト9試合での逆転昇格へ向け、プレーで、声で、背中でチームを引っ張る。

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チームが一丸となり、ライバルチームとの重要な一戦に臨む。冒頭のみ報道陣に公開されたこの日の練習。主将の堀米は時折、白い歯を見せながらも、実戦に近いポジショナルゲームでは激しいボール奪取やチームメートを鼓舞するような声掛けを繰り返し、雰囲気を引き締めた。「今週はいい練習ができた。勝ち点3を新潟に持って帰れるよう、キャプテンとしてチームを引っ張りたい」と気合を入れた。

J1昇格の可能性が残る両チームにとって、今節は負けられない一戦となる。前節9日の山口戦(1○0)で2試合ぶりに勝利した新潟に対し、長崎は3連勝中。ゲームメーカーのMFカイオ、突破力のあるFWエジカルを中心に手堅いサッカーを展開する。堀米は同サイドでのマッチアップが予想されるDF毎熊の攻撃参加を警戒した上で「逆に相手のスペースを突いて、怖さを見せたい。こっちが常に先手を取りたい」と勝利のイメージを膨らませる。

リーグ戦は9試合を残すのみ。勝ち点60の4位新潟とJ1昇格圏内の2位京都の勝ち点差は10と開いているが「上は気にせず、自分たちが勝ち点3を取ることに集中している」と言い切る。長崎との前回対戦(第2節、3月6日)は1-0で勝利しているが、「1つのミスが試合を左右すると思う。ミスが出た後のアクションを全員で大切にし、生き生きとしたサッカーで勝利したい」と覚悟を口にした。【小林忠】

◯…今季ここまで10得点13アシストのMF高木善朗(28)は好調を維持。長崎の個人技と堅い守備からのカウンターを警戒しつつ「しっかりボールを握って、自分たちのサッカーを展開したい」と意気込む。ホームでの前回対戦では後半7分に直接FKをたたき込み、1-0勝利の立役者となった。自身は第23節京都戦(7月17日)以来、得点から遠ざかっているだけに「そろそろ決めて、勝利に貢献したい」と話した。