日本勢最後のとりでも崩れ落ちた。名古屋グランパスが1次リーグでは1勝1分けと負けなしだった浦項に0-3と惨敗した。

アジア王者へ強い意欲を示していたが、超過密日程を克服できず。今後はまず、決勝進出を決めている30日のルヴァン杯、C大阪戦(埼玉)で1冠を目指す。

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名古屋が目指した初のアジア王者への道は、痛切な負けで閉じられた。1次リーグでは1勝1分けと負けていなかった浦項に、まさかの0-3。誇る堅守を粉々に砕かれ、日本勢は全チーム敗退となった。

マッシモ・フィッカデンティ監督(53)は「前半は素晴らしい試合をした。その中で決定的なチャンスをものにできなかった。後半も同じようにいかないのがサッカー。あらためて学ばせてもらった」。前半は現役ポーランド代表FWヤクブ・シュヴィルツォク(28)を1トップに、決定機を演出したが決められない。後半、相手が得意のセットプレーから失点し、自慢の堅守も崩れ落ちた。

ルヴァン杯で初の決勝進出を果たし、リーグ戦、天皇杯と過密日程の影響も否めない。指揮官は「こういう去り方はさせたくなかった。ただ、われわれの強さを証明できる機会は残っている」。痛い負けを糧に前へと進む。【実藤健一】