鹿島アントラーズは19歳MF荒木遼太郎の今季10得点目などでサンフレッチェ広島に快勝し、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場へ望みをつなげた。後半26分、鹿島はペナルティーエリア内でMF和泉が倒され、VAR判定の結果、PKを獲得。荒木はFW上田綺世に「蹴らせて」と立候補した。荒木は「綺世君がゴール前で蹴っていいよと。蹴らしてもらいました」。広島の守護神は39歳のベテランの林。荒木は動じることなく、林の逆を突き、冷静にゴール右隅に決めた。94年の城彰二以来、史上2人目の10代シーズン2ケタ得点を達成し「城さんは偉大な方。その方に並べたのは素直にうれしいという気持ちがあります」と笑みをこぼした。

10得点に王手をかけたのが、8月27日の横浜F・マリノス戦だった。そこから7試合かかり、これまでも惜しいシュートシーンが何度もあった。荒木は「正直、周りから、今日で10点目取れよ、とか言われていて、ちょっと嫌だったんですけど(笑い)。外して次、次、と。今日決められて良かった。PKは自分的には落ち着いてリラックスして蹴ることができた」。城は19歳で12得点を挙げており「目標は高く持ちたい。そこに追いつけるように頑張っていきたい」とさらなる上積みを誓った。

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