就任5季目で4度目のJ1制覇を成し遂げた、川崎フロンターレの鬼木達監督(47)が5日、オンライン取材に応じた。前日に話題をさらった日本ハム新庄剛志新監督(49)の就任会見を見たのか、「すみません、おもしろくなくて。新庄さんくらいおもしろければいいんですけど…」と笑顔を見せるなど、優勝が決まり少しリラックスした様子で話した。

今季の優勝で、サンフレッチェ広島を3度のJ1制覇に導いた日本代表の森保監督を抜き、歴代最多優勝監督となった。だが「タイミングがよかった。いろんな人の協力がないとできないので、そこに尽きる」と謙遜し、「自分自身は必死すぎてそういう(4度目Vの)実感がない。この先(キャリアが)終わったときに何か振り返ることができれば、いいんだろうと思いますね。…すみません、おもしろくなくて。新庄さんくらいおもしろければいいんですけどね。あれぐらい突き抜けたいです」と笑った。

優勝翌日の4日には、DF谷口、山根、FW旗手と、チームから今季最多となる3選手の日本代表招集が発表された。鬼木監督は「2年連続優勝して、優勝チームから代表選手を輩出できないというのは、そこら辺の思いはやっぱりある」と、海外組中心の日本代表にJ1優勝チームの選手が少ないことが気がかりだったようだ。

指揮官は、日頃の練習から海外組のような「強度」を意識すれば、Jリーグからも日本代表を目指せると考えている。「Jリーグでやっていることが、評価されてほしい思いがある。W杯アジア最終予選という緊迫したところで戦えるのは、責任も大きいけど、やりがいがあると思う。海外組も多い中でそこに入れることは、自分たちがやってきたことを証明してくれていると思う」と胸を張った。