第100回全国高校サッカー選手権(12月28日開幕、国立競技場ほか)の組み合わせ抽選会が15日、オンラインで行われた。

優勝候補筆頭で2大会連続準Vの青森山田は、大社(島根)と12月31日の2回戦で初戦を戦う。今季は全国高校総体を制し、主戦場のプレミアリーグEASTでも現在首位。高校1年から主力で、J1東京に来季加入内定の松木玖生(くりゅう)主将(3年)を軸に3冠に挑む。

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2度の悔し涙をうれし涙に変える。青森山田の松木は「怪物」と注目された高校1年時、背番号「10」を背負い始めた2年時と、いずれも決勝の舞台の埼玉スタジアムで準優勝。頂点にあと1歩届かなかった。飛び級でU-22代表に選ばれているエースは悲願の優勝へ「埼スタのピッチで2度優勝を逃した経験は自分にしか分からないと思うし、選手権の舞台で優勝したい気持ちはチームメートの誰よりも強いです」。全国選手権では通算で10試合6ゴール。今大会でも「選手権男」として輝きを放つ。

同校は3大会ぶり3度目の優勝を目指す。今大会初戦の相手が大社に決まり「特徴はあまり分からないですが、初戦が一番難しいと言われる試合なので、相手を分析して自分たちらしいサッカーをしたい」と「一戦必勝」で優勝旗を青森に持ち帰る覚悟だ。

三度目の正直と3冠に向けて、まずは目の前の試合に集中する。21日はプレミアリーグEASTで2位清水ユースと首位攻防戦。「プレミアでも勝たないと選手権にいい雰囲気で臨めない。まずはプレミアに照準を合わせたい」。最強の称号をつかむために1歩1歩進んでいく。【山田愛斗】