Jリーグは19日、浦和レッズが8月にスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴した6月20日第18節の湘南戦(埼玉)においてエントリー手続き不備による「0-3負け試合として扱う」件が棄却されたと発表した。これにより、試合結果は浦和0-3湘南のままとなる。

浦和は、6月20日第18節の湘南戦(埼玉)で、Jリーグが指定する公式の検査で新型コロナウイルス陰性判定を得ていなかったGK鈴木彩艶(19)を起用。これがJFA懲罰規程の競技及び競技会における懲罰基準3-3「出場資格の無い選手の公式試合への不正出場(未遂を含む)」に該当したとされた。FWユンカーが2得点を挙げた試合は2-3で敗れたが、Jリーグは7月1日、同クラブに対してけん責、および同試合を浦和の0-3負け試合として扱う(各個人記録は変更なし)懲罰を下していた。

浦和は7月6日付でJFA不服申立委員会への不服申立を実施していた。だが、同28日に同委員会から「不服申立可能な懲罰」に該当しないという理由で却下されていた。その上で浦和は8月19日、Jリーグからの懲罰について、エントリー手続き不備を認めた上で「同試合を0-3負け試合として試合を没収」するとした点において、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴したことをクラブ公式サイトで発表していた。